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丸撚部は、絹、人絹、テトロン、ナイロンなどの芯糸を中心として外側を完全に糸が見えないように、糸状に裁断、スリットされた金銀箔で包むように撚る方法で製造いたします。 |
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大切スリッター
マイクロスリッター |
羽衣撚りは、糸状にスリットされた金銀箔が中心となり、その外側を荒く絹、人絹、テトロン、ナイロンなどの糸をからめて行く工法で製造いたします。
■ スリッター
原料箔は、通常50cmないしは100cmで、長さ3,000mないしは6,000mのフイルムがロール状に巻かれているため、これを糸状に裁断するには、大切りとマイクロスリットの2工程を要する。
大切りは、ロールをそのまま適宜必要な幅に応じて切断するだけであるから、1工程としての単位当り所要時間は短く、従って、大切り業者は、自らマイクロスリットや撚り工程を兼営していることが多いが、同業者からの依頼による大切り加工の業務も多い。
大切りしたフイルム(または和紙)は、マイクロスリッターにかけ、細かく切断しボビンに巻きとる。この工程の自動化・機械化は昭和40年頃から急速に進み、蒸着製品の普及に貢献した。
裁断とねん糸を兼営する業者が南山城の業者の約半数を占めるが、スリッターだけ設置している「スリッター屋」は、主に輸出用の平箔を金糸屋から注文をうける場合が多い。しかし、同業の「より屋」からより下用の「切り」としての注文も受けており、家内工業化していることも多い。
また、古くからの「箔押し製品」は今なお手工による裁断機(ギロチン)が使われている。
■ 切り幅
金銀糸の幅は1寸(3.03cm)を何本に裁断するかによって決められる。一般に80切り、100切りなどと呼ばれている。 |
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■ 着色(貼合せ)
着色工程では、同時に樹脂加工を行い、日光や薬品に対する堅ろう性とか仕上りの風あいを決める重要な工程である。蒸着工場ないしは少数の金糸屋での一貫加工のほか、着色専業業者が南山城方面に10数社、京都市内に10社近く存在し、主に販売代理店と金糸屋からの委託加工を行っている。手作業による「箔押し製品」における着色技術は、各金糸屋の秘技とするところであり、現在では機械化が進んでいるため、以前にまして高度な理化学的知識を必要とする。
それだけに「高付加価値」を実現しうる分野であるわけであるが、染料・塗料・薬品メーカーとの協力関係や、優秀な技術スタッフの有無によって、次第に企業力の格差を生じつつある。 |
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自社製品を直接京都の問屋や海外輸出品を販売している組合員さんです。 |
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■ 金属箔の製造方法
金沢では金や銀を和紙で挟みたたいて薄く延ばし箔を造っています。
箔押し : これは、現在では本金や純銀の高価な金銀糸を作る場合に限られて行われており、全く機械化の行われていない方法である。和紙の上にふのりを塗って「目つぶし」を行ない、地漆、押し漆を引いた上に、金箔、銀箔(3寸7分角前後)を1枚ずつ並べて押し、綿で押さえて付着させるものである。 |
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